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2024.3.15
IT’S MY 万博! その6「大阪中之島美術館・館長編」
あのときめきを、いま。
大阪中之島美術館
1館訪れるならココ!と思ってもらえる美術館をめざします。
<1970年の大阪万博を振り返りつつ、2025年大阪・関西万博に向けて~大阪中之島美術館館長より>
千葉の国鉄駅で母が大阪万博に行くためのチケットを取ってくれたのは、私が小学6年生のときでした。東京から初めて新幹線に乗り、着いた大阪の感想は「暑いところだな」ということ。万博会 場では、大きなパビリオンは行列のため、小さな館をいくつも回りました。そんな記憶からはじまる 1970年代は多感な時期でした。中学でロックにめざめ、高校でバンドを組みますが演奏が全然ダメ。大学で演劇研究会に入っても半年で辞めたり、何かになりたいと思っても何もできない時期でした。当時は本気でしたが、今考えるとそれが楽しかったんでしょうね。
2025年には多くの方が来阪され、万博とともに観光を楽しまれるでしょう。当館は、どこか1館、博物館・美術館に行こうと思ったときに選ばれる美術館になりたいと思っています。万博の会期に合わせて、万博のテーマと一部通じる展覧会や、日本の美術をテーマにした展覧会を準備していますので、ぜひ中之島へお越しください。
大阪中之島美術館 菅谷富夫 館長