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2024.3.14

IT’S MY 万博! その5「大阪市立東洋陶磁美術館・館長編」

あのときめきを、いま。

大阪市立東洋陶磁美術館

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名品陶磁器の特別展をぜひお楽しみください。

<1970年の大阪万博を振り返りつつ、2025年大阪・関西万博に向けて~大阪市立東洋陶磁美術館館長より>

東京の下町から家族で団体旅行の一員として大阪万博を訪れたのは、中学2年生のとき。断片的ながら、宿が宿坊だったので「お寺で泊まれるんだ」との驚きや万博会場のインド館の近くで食べたカレーのことが思い出されます。私は初めての本場の香辛料の味が口に合わず食べられませんでしたが、父が美味しいと言っているのを、どんな味覚なんだと不思議に思ったものです(笑)。世界を知った経験でした。  

当館はこの大阪万博の後に誕生しました。最大の特色は、住友グループ寄贈の安宅コレクションと、李秉昌コレクションを中心とした質の高い中国・韓国陶磁の数々。2025年の万博の時期は当館では、所蔵品を核としながら、中国・韓国・日本など東アジア各地で生産された陶磁器の特別展を企画しています。

世界各地から来阪された方々に、当館の美しい陶磁器と特別展のために各地から拝借した名品の数々をご覧いただく体験を通じて、自身の感性のきらめきを感じていただければと考えております。

大阪市立東洋陶磁美術館 守屋雅史 館長

広報誌『大阪ミュージアムズ』第28号より